みんな大好きMaroon 5
(You Tubeより)
もちろん私も好きなのですが、いっつも聴いてると、「この特徴、これって…」と思うことがありました。
というわけで今回はそんなMaroon 5をマジメに考察してみました。
Maroon 5 とは
Maroon 5 (マルーンファイブ)は、2001年から活躍するアメリカのバンドです。
今まで5枚のアルバムを出していて、グラミー賞も3つ獲得しています。
彼らの曲の中で、”Sunday Morning” (2003)は日本でも有名だと思います。
“Sunday Morning” (2003)
そして、昨年の冬には”Sugar” (2015)のPVで話題になりましたね。
“Sugar” (2015)
結婚式にMaroon 5が出てきたらそりゃあビックリです。
そんなMaroon 5を、これから考察していきたいと思います。
結論
結論から言うと、Maroon 5は、「日本的な側面を持つバンド」であると思います。
その理由は?
僕は3つ考えてみました。
①名リフがない
もちろんディスってるわけじゃないです。
2000年代になってからリフ自体の存在感も薄くなっていることはもちろんありますが、
ロックの名曲にはやはり「名リフ」がつきものです。
これを機会に60年代から名リフをさかのぼってみましょう。
1960年代
(I Can’t Get No) Satisfaction / The Rolling Stones (1965)
1970年代
Layla / Derek and the Dominos (1970)
Stairway to Heaven / Led Zeppelin (1971)
1980年代
Back in Black / AC/DC (1980)
1990年代
Smells Like Teen Spirit / Nirvana (1991)
2000年代
Seven Nation Army / The White Stripes
ざっくりとですが、印象的なリフの曲を年代別にまとめてみました。
聴き入っちゃう曲ばかりですねぇ、、
さて、日本のバンドはどうでしょうか。
「日本のバンドで名リフは?」と聞かれて代表的な曲がパッと思いつきますか?
以下のような曲が挙げられるでしょうか。
夢の中へ / 井上陽水 (1973)
イチブトゼンブ / B’z (2009)
ただ、決して多くはないですよね。
やはりリフよりもサビの方がぱっと思い浮かびます。
そして、Maroon 5はどうかと言うと・・・、名リフがない!
Maroon 5が登場する2000年代以降は、ブラックミュージックの台頭や現在ではEDMが流行っているので、年代が新しくなるにつれて名リフが生まれにくいことは事実ですが、Maroon 5 のリフが注目されることはほとんどないように思います。
リフに注目してみると以外と日本的な曲をたくさん作ってるんですねぇ。
②サビがメロディアス
Sugar や Sunday Morningなど、先に思い浮かぶのはインストゥルメンタル部分ではなく、サビであり、アダムの声です。
Maroon 5のサビはとっても魅力的ですよね!
他にもこんな曲があります!
Payphone / Maroon 5 (2012)
Misery / Maroon 5 (2010)
これは①の「名リフがない」と関係がありますが、
日本のバンドでもインストゥルメンタル部分よりサビが強調されるという点で、共通点があります。
では他のロックの曲と聴き比べるとどうでしょう?
先程名リフ曲集の1960年代で挙げたThe Rolling Stonesの”Satisfaction”と聞き比べてみましょう。
(I Can’t Get No) Satisfaction / The Rolling Stones (1965)
One More Night / 2012
サビ中の抑揚の激しさで言えばMaroon 5の曲の方が激しいですね。
日本の曲ではロックバンドとはいえ、メロディアスな曲が多いです!
ポルノグラフィティの”サウダージ”や、JUDY AND MARYの”Over Drive”などは、
いわゆる「ノれる」曲ですね。
③演奏が単調
そして②の「サビがメロディアス」ということは逆に言うと、「演奏が単調」とも言えます。
実際にSundy Morningをもう一度聴いてみましょう。
ピアノは「チャーン、チャーン、チャーン」の3つの和音がずっと繰り返されています。
ただ、その分サビがメロディアスで、アダムの歌が魅力的だから売れているんだと思います。
まとめ
①名リフがない
②サビがメロディアス
③演奏が単調
この3つの点から、Maroon 5は実に日本的なバンドだなーと思うわけです。
簡単にですが、Maroon 5 について考察してみました。
だから私はいつも邦楽を聴く時のテンションでMaroon 5 を聴いてます。
ロックバンドでありながら、ここまでポップな曲を作るからこそ売れているんでしょうねぇ。
今後もMaroon 5 を注目していきたいと思います。