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The Greatest Showmanのテーマを踊る登美丘高校ダンス部のムービーが感動的だと感じた理由

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共同運営者のBです。

レミゼラブルが好きで、そこからミュージカルが好きなことを自覚した。

2018年、The Greatest Showmanという映画が上映されたが、主演はレミゼラブルと同じヒュー・ジャックマンだった。ただ、僕がThe Greatest Showmanを観たのは、彼が出ていたからではなかった。

宣伝のあおり文に書いてあった「ララランドの製作陣が送る」からでもないし(ララランドはとても楽しく観たけど)「サーカスを作り上げた男、PTバーナム」のファンだったわけでもない。

ただ、予告の宣伝映像の一つにあった、登美丘高校ダンス部のムービーが流れているのをたまたま知って観たことがきっかけだった。

▼「This is me これがわたし!」

登美丘高校ダンス部といえば、2017年に話題となった「バブリーダンス」が有名だ。

この動画を見れば、登美丘高校ダンス部って、ああ、あの子達ね。と思い出すことだろう。
私自身、このダンスは知っていたし、テレビで何回か観ていた。しかし、ファンというほどではなかった。

その日は、本当に何も思わず、興味に駆られて「バブリーダンス」と、YouTubeに打ち込んだのだった。
そしたら、思ったよりも面白いと思った。ダンスのうまさやフリもそうだが、それ以上に映像のクオリティが高かった。完全にプロの仕事で、映像の末尾を観て、製作陣をみると、芸能系のダンスも監修する方が、このダンス部の顧問を務めているのだそうだ。

そして、そういうものを観ているうちに、「登美丘高校ダンス部 ×『グレイテスト・ショーマン』!特別映像」という映像を見つけた。なんとなく観たら、バブリーダンスの比じゃなく、感動してしまった。

 

 

その映像は、このような歌詞で始まる。

I am not a stranger to the dark
Hide away, they say
‘Cause we don’t want your broken parts

I’ve learned to be ashamed of all my scars
Run away, they say
No one’ll love you as you are

 

日本語に訳すと「暗闇に離れている 来ないでと声がする あなたなんか見たくないと そして自分が嫌いになった 消えて と声がする あなたなんて愛されないと」だ。

とても暗い歌詞、その映像は暗い場所から始まる。

主役の女子高生は、決して派手ではない。(元気そうだけど)

むしろアイドルグループにいたら真ん中にはいないタイプかなとは思った。失礼かもしれないが。

その後、歌詞は次の歌詞へと進み、舞台は明るく、主人公の彼女は力強い踊りをはじめる。

But I won’t let them break me down to dust
I know that there’s a place for us
For we are glorious

*訳「でも 負けたくない 居場所はあるはず 輝ける場所が 」

「私は私、今のままの私が一番尊い存在なの。変わる必要も、誰かに認められる必要もない。これが私」という趣旨の歌に乗せて、彼女は力強く踊っていた。

これは、映画の中のセリフ、思いだろう。しかし、そのダンス、姿勢からは、彼女の声に聞こえてきた。

もはや、この音楽は、彼女のために作られたのではないかとさえ思った。

観終わったとき、私は泣いていた。

その映像は、一つの作品だった。

私は、The Greatest Showmanという映画を、名前とその曲と、そのPVだけで、みることを決めていた。

▼AKBとは違う主役抜擢の軸

音ハメがすごいから、映像がすごいから、ダンスがすごいから、それだけの理由で感動したのではなかった。

その映像自体が魅力的だったのは、さながらアイドルグループのような人数で、規模で踊っている彼女たちの中心に据えられたのが、人気選挙No.1でもなく、なんとか坂のような美少女グループでもなく、芯を持っていそうな女の子だったからだ。

映画本編をみると、その抜擢の理由がわかるから、やはり映画自体の作りが素晴らしいのだと思うが(個人的には素晴らしいと思っている。評論家からは、史実と異なりすぎる描かれ方をしている点に批判が集まっているというし、その点には共感するが「虚構」としては素晴らしい)、単にこの映像だけを観ても、やはり素晴らしいと感じる。

・主役抜擢の理由がわかる

私は背景を知らないが、やはりこの主役の子には、主役の器があるのだなと思う。

最初は、自分自身に力があることを信じられなかった。しかし、徐々に力を手に入れて、私らしく生きる、、このダンスには、そのような表現が込められているというが、この女の子はその表現を全うしている。

アイドルグループでは、可愛らしくいることや女性性を強調することが求められているように感じるが、この映像で女の子は、表現を全うすることを求められ、それを達成しているのだと思う。

・典型的美少女ヒエラルキーを崩して全うに評価を受ける

また、やはり日本には(海外にもあると思うが)、美女フィルター、美少女ヒエラルキーなるものが存在している。

アイドルグループの人気選挙は顔だし、人気が出る理由は「かっこいい」「かわいい」。しょうもない

人間の中身や表現の質ではなく、顔だけで評価が決まる価値観にはもううんざり。何時代なの? とさえ思う。

まあそういう価値軸があってもいいけど、それ以外の価値軸はないの? みんながいいと思ってるからいいの? R指定の話でも指摘したけど、それって「俺の道」じゃなくて、フェイクでしょう。

自分を承認して、自分の道を生きればいいんじゃないのって、そう思う。

この映像は、そんな姿勢をまさに表現している。

私は私でいい、強く生きる。そんな姿が、彼女の目、姿勢、ダンスから伝わってくる。

▼THE GREATEST SHOWMANはいい映画だった、でもピークは彼女のダンスだった

長くなったが、そんなわけでThe Greatest Showmanを観に行った。

とても感動した。

が、PTバーナムの描かれ方がなんか綺麗すぎて気持ち悪いなと思ったからその後ウィキペディアを調べると、やはり作中の彼は「虚構」ということがわかって萎えた(海外でも評論家は酷評し、一般人は絶賛したらしい)

けど、ヒュー・ジャックマンは好きだし、ザックエフロンの魅力にも気づいてとてもいい作品だったと思った。

そんな映画で、私的なピークは、ミスターレディの歌「This Is Me」だと感じた。

いや、もっと言うと、それ以前にミスターレディの歌に乗せて踊る、登美丘高校ダンス部の彼女が「これが私」と、芯のある表情を見せた瞬間が、この映画体験のピークだったと感じた。

(文・B


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Fujiki galleryの管理人。 ゲームプランナーをしています。 大学時代には、美術・芸術を専攻。 Twitter(@Fujiki_Gallery)では音楽、美術中心につぶやきます。
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