色々聴いてわかった欅坂46の4つの魅力

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こんにちは、Fujiki(@Fujiki_Gallery)です。
今回取り上げたアーティストは、こちら。

 

 

©欅坂46 | ソニーミュージックオフィシャルサイト

©欅坂46 | ソニーミュージックオフィシャルサイト

 

欅坂46の曲を分析してみました。
シングル曲はもちろん、アルバムの曲も色々と聴いてみたのですが、「秋元康氏すごいな・・・。『時代を作る』ってこういうことか・・・。」という、エンタメ業界で働く自分にとっては大変勉強になる分析をすることができました。

 

 

きっかけはゲーム

元々「サイレントマジョリティー」とか、「不協和音」は知っていたのですが、ただその2曲以上のことは正直よく知りませんでした。

そんな中、今年の10月にリリースされた「欅のキセキ」というパズルゲームにハマってしまい、その勢いのまま欅坂46にハマってしまいました。

 

欅坂46は、「かっこいいサウンドと統制の取れたダンス」という大きな魅力がありますが、色々アルバムを聴いてみたところ、どうも魅力はそれだけじゃないなと感じたので、楽曲面で欅坂46の魅力について語ってみたいと思います。

 

 

 

魅力① 飽きのないシングルのリリース順

 

シングル曲について秀逸だと感じたのは、そのリリース順です。
詳しく見ていくと、「サイマジョ」から「風に吹かれても」の流れで、僕は以下のように感じました。

 

  1. 「サイマジョ」で、AKBや乃木坂とは路線の違うアイドルなんだよということを伝えた。
  2. 「世界には愛しかないんだ」「二人セゾン」でいかにもアイドルぽい曲を歌い、こっちの振り幅でも可能性を見せてくれた。
  3. また、サイマジョ路線をさらに深くした「不協和音」を出し、あ、やっぱり欅坂はこういう路線いいなって思わせた。
  4. かと思えば「風に吹かれても」これまでにない路線の曲を出してきた。

 

シングル曲がこういう展開をしていくと、リリースの順番に飽きがなく楽しませてくれます。
しかも、幅広い路線で曲を展開しているので、これからも楽しみにしてくれるアーティストだと思います。

 

 

魅力② 10代に物凄く刺さるシングル曲

 

欅坂46のシングル曲は、初めて聴いた瞬間でも、10代にすごく刺さる歌だなぁとすぐに分かります。
特に、学校という閉じられたコミュニティに生きる中高生に凄く刺さる歌だと思います。

歌詞にてついて詳しく見ていくと、10代に刺さる理由がよく分かります。

 

  • シングルとして リリースされ全ての曲には「僕」という歌詞があるので、これらの曲はおそらく13~17歳くらいの等身大の男子中高生を描いている。
  • 「大人たちに支配されるな」(サイレントマジョリティー)、「大人はみんな嘘が多すぎて忘れてる」(世界には愛しかない)等、大人に敵対する意思を歌詞に込めている。
  • 「君は君らしく生きて行く自由があるんだ」(サイレントマジョリティー)、「不協和音を僕は恐れたりしない」(不協和音)等、自由な生き方に対する提示がある。

 

僕は20代前半ですが、実際にこれらの曲を聴いた時、なんとなく高校生の時の感覚を思い出しました。特に「サイマジョ」とか「不協和音」は、「将来に対する不安」とか、「閉じられた世界に対する不満」とか、そういう「中高生の感覚」を刺激してくれます。

 

 

この「中高生の感覚」について、もっと突っ込んで解釈してみます。

 

今の時代、LGBTなどの社会的マイノリティーに対する偏見や圧力が緩和されつつあり、価値観は多様化しています。社会人の間においても、「自分らしい生き方」について議論されていますよね。

 

これらがそれを物語っています。

 

このような社会の動きがあれば、そりゃあ中高生もモロに影響を受けるわけです。
しかも彼らにとっては高校受験大学受験のような、人生を大きく左右する機会が明確に与えられている。
しかもしかもその大学受験は今、制度がセンター試験から新しいテスト形式へ変わろうとしている。

 

だから、「将来に対する不安」とか、「閉じられた世界に対する不満」を持つのは当然のことだと思います。

 

こういう時代だからこそ、「サイマジョ」や「不協和音」は彼ら中高生に物凄く刺さるわけですね。
この点で、彼らの感覚を2015年には既に察知していた秋元康氏は本当に凄いなと驚嘆するばかりです。

 

 

魅力③ あらゆる世代に刺さる歌

ここまで、主にシングル曲について、「特に10代男子に刺さっているよ」という分析をしてみました。

ただ、去年に続いて今年も紅白歌合戦に出ているということは、少なくとも10代だけじゃなくて他の世代にも刺さる歌を出してるはずです。
そういう目で色々な曲を聴いてみたところ、明らかに「あ、この曲はこの世代を狙った歌だな」っていうのが分かる歌がいくつかありましたので、それを紹介していきます。

 

■40~50代に刺さる歌

「風に吹かれても」のカップリング曲として収録されている、「それでも歩いている」という歌があります。

これは、40~50代にめちゃくちゃ刺さる歌だと思うんですよね。
なぜかというと、吉田拓郎を意識した曲だからです。

Short.verですが、ではさっそく聴いてみましょう。

ギターの伴奏、メロディに対して字余りの歌詞、そしてこの渋い歌い方…あ、これは吉田拓郎だ。…めっちゃ吉田拓郎だ。…良い。

 

この曲を初めて聴いた時、吉田拓郎好きとしてはグッときました (筆者は20代前半) 。
そして特に、彼女らが育っていく姿を娘のように見るお父様方の年代(40〜50代)からすると、こういう吉田拓郎ぽい曲はグッとくるんですよねぇ〜(筆者は20代前半)

 

たぶん、この歌を彼女らに歌ってもらう前に、確実に吉田拓郎の歌を聴いてもらっていると思います。
ただ、単純に吉田拓郎にしているのではなく、サビで斉唱していて、ちゃんと今っぽい曲に仕上がってるなぁと関心しました。

 

 

■20~30代がグッとくる歌いまわし

秋元康さんは50代なので、吉田拓郎のような同世代が刺さる歌を作るのは得意だろうなぁと思っていたんですが、それだけじゃなく、20~30代にもちゃんと刺さる歌があったんですよ。

アルバム「真っ白なものは汚したくなる」の中に、「制服と太陽」という歌があります。

まず、この歌のサビの歌詞を見てみましょう。

 

制服は太陽の匂いがする
スカートは風に広がる
何十回 何百回 校庭を走り回り
自由な日々 過ごして来た
これから先の夢は
いつの日にかわかって来る
生き方なんて誰からも指導されなくたって
運命が運び始める

 

そして、次にこのサビを実際に聴いてみましょう。

 

 

この曲を聴いて、ビビッと来ました。サビの「 何十回 何百回 校庭を走り回り」「生き方なんて誰からも指導されなくたって」のところ、めっちゃ懐かしいリズム感!!

 

NEWSの「weeeek」とか、GReeeeNの「キセキ」とか、2007~2008年くらいに流行った、跳ねるような独特な歌い方を思い出しました。

 

うわぁ、懐かしい…。

 

こんな懐かしさを思い出させる、20~30代にはたまらん歌い方を「制服と太陽」ではしているんですよ。

 

 

このように、欅坂の歌には今の中高生だけでなく、僕たち20代とか、はたまた50代とか、幅広い年代に刺さる歌が散りばめられているんですね。
僕は、このプロデュースは1980年代~2010年代の歌を作詞している秋元康氏だからこそできるプロデュースだと思います。

 

 

魅力④ 組織を強くする歌

秋元さん凄いなぁ、と思ったのが、メンバーたちにも刺さる歌を作っているところです。

その歌は、アルバム「真っ白なものは汚したくなる」の中に収録されている、「W-KEYAKIZAKAの詩」という歌です。

 

まず、この歌詞を一部抜粋してみます。

 

Someday
いつか 君と抱き合って
涙流して喜びたい
目指すものがやっと見つかった
心一つになれる
欅坂 けやき坂
君の声は届いているよ
欅坂 けやき坂
絆っていいね 坂組だ

 

この歌詞を見て分かるように、 「W-KEYAKIZAKAの詩」は欅坂46、けやき坂46のメンバーのための歌です。

 

この歌を初めて聴いた時、僕はメンバーだったらめっちゃ嬉しいだろうなああぁ!と思ったわけです。
自分たちのことを考えてくれているんだ!欅坂46のメンバーで良かったな!と思える歌だし、これからももっと頑張っていこうと、元気と勇気をもらえる歌です。

 

僕はメンバーじゃないけど。

 

 

次はどう楽しませてくれる?

 

©欅坂46 | ソニーミュージックオフィシャルサイト

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さて、欅坂46の楽曲について分析して4つの魅力について紹介しました。

 

特に歌詞において、時代性を捉えて今の男子中高生に物凄く刺さる曲を作っているのは凄いなと思います。
それだけでなく、僕のような20代の心もグッと掴む歌まで提供してくれています。
今年は「不協和音」→「風に吹かれても」という幅の広さを見せてくれたので、今後の展開がさらに楽しみです。

 

では、今回はこんなところで。

 


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Fujiki galleryの管理人。 エンタメに関わる仕事をしています。 大学時代には、美術・芸術を専攻。 Twitter(@Fujiki_Gallery)では、洋楽を毎日紹介する他、面白いと思った情報をつぶやいています。
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